2025年8月17日、WBを訪問しました。
この日の目的は2つ。
①千葉県立中央博物館の見学
②WBで哺乳類の標本撮影+α(私の場合は主に魚類関連の観察)
WB化石生物研究会では「メンバーで集まって博物館に行くこと」をいつか実行に移す目標として考えていました。
少数メンバーながらこの目標が達成できたのはある意味大きな収穫だったと思っています。
今回は博物館の展示とWB収蔵標本の両方を紹介する記事にします。
千葉県立中央博物館
| 千葉県立中央博物館 |
展示見学
常設展示は軟体動物が最初にお目見え。
| アンモナイトやオウムガイなど |
| タコブネ |
銚子漁港で水揚げされたらしい「アオザメのアゴ」や千葉県で産出しているサメの歯化石にも私は釘付けです。
| 現生 アオザメのアゴ |
| サメの歯化石 |
師匠のもとへ急ぐと、そこにいらっしゃったのは甲能直樹先生。
国立科学博物館で海生哺乳類化石を研究されている方です。
実はホワイトベースにもゆかりのある先生で、ちょっとした雑談にも花が咲きます。
そして…
ご挨拶をして博物館見学に戻りました。
師匠にアカウミガメの肘の解説をしていただいたり、ウミグモの内臓が脚にあることを知ったり。
| アカウミガメ |
| ヤマトトックリウミグモ |
カニの和名は「〜ガニ」で終わっていて、音が濁らない「〜カニ」はいないのだとか。
| カニの和名を片っ端から確認します。 |
たしかに。
展示ケースを確認した後、少なくともここに常設されているものは全て「〜ガニ」で終わっていることがわかりました。
てっさんさん曰く、千葉県立中央博物館を見学する目的は「カニ」だったらしい。
| タカアシガニ |
WBでの標本観察
WBではいつものように師匠の目的(必要な標本の回収)を果たしつつ、弟子それぞれが自由に標本を観察・撮影します。
こちらが記事のメインですね。
わたくし、Sayaka視点で撮影した標本を載せていきます。
Shell of Trionyx
| Shell of Trionyx |
トリオニュクスはスッポン類。
簡単に言うとカメの甲羅ですね。
Skull of Triceratops
| Skull of Triceratops |
| Skull of Triceratops |
トリケラトプスの頭蓋。
恐竜の化石がゴロゴロしてるのがWBのすごいところ。
カバの歯の化石
| カバの歯の化石 |
国立科学博物館で開催された『大哺乳類展3』ではカバの頭蓋の展示がありましたが…
| コビトカバの頭蓋(国立科学博物館『大哺乳類展3』より) |
カピバラの頭蓋
| カピバラの頭蓋 |
ベビー(幼体)の頭蓋です。
箱から出してみると上顎と下顎を固定していたゴムが劣化して貼り付いていたので、除去することになりました。
写真は除去後のものです。
気づかなかったら撮影できなかったし、いまだにゴムと共に眠っていたかもしれません。
このようなほぼ手付かずの標本もここにはあります。
ヒトの椎骨
| ヒトの椎骨 |
| ヒトの椎骨 |
写真を見返すと撮り忘れがあったことを思い出しました…
ミツクリザメの頭蓋
| ミツクリザメの頭蓋 |
出さないほうが安心という判断から袋に包まれた状態の頭蓋を撮影。
入手日は不明でした。
『ほね』しぜん
| キンダーブック『ほね』しぜん 指導:伊藤恵夫 絵:西山歩 |
さすがは伊藤師匠指導の一冊。
ひらがなで示された部位名称の中でも「てくび」がひときわ意味を持つ表現になっている印象を受けます。また、別ページですが頭の骨を「とうがい」としているのも伊藤師匠が監修をされていることがすぐわかるポイントのように思います。
脊椎動物のからだ
この日、最後に読んだ本。
写真を載せるのは控えますが、Amazonのリンクを載せておきます。
→脊椎動物のからだ
師匠はおもむろに本を開くと消化管のページを出してくださいました。
魚類の腸は仕事柄、私が最近気になっているテーマです。
ヤツメウナギ、ギンザメ、肺魚、チョウザメ、パーチなどの消化管が紹介されていて図を眺めるだけでもとても面白い本でした。
まとめ
今回は博物館とWB、どちらも楽しめる一日を過ごしました。
暗くなるのが遅かったことも相まっていつまでもWBに居られるような気がしました。
貴重な標本だけではなく、本も読み耽ってしまうと時間を忘れてしまいますね。
研究会メンバーで巡る博物館の旅も今後計画していきたいと思います。
WB見学記、「博物館とホワイトベース、豪華標本ハシゴ旅。」は以上で終わります。
ヒトの椎骨写真のメモにある「M & M」とは、かつてニューヨークにあった「MAXILLA & MANDIBLE」のこと。
返信削除https://www.westsiderag.com/2011/08/30/maxilla-mandible-closed-its-doors-for-good-gone-digging