卵の化石

2026-05-06

恐竜 鳥類 鈴木巌青

t f B! P L

2025年12月12日〜15日に池袋ミネラルショーがありました。
いつもお世話になっているジョージ・ヘスレプさんのお店で恐竜の卵化石を購入させていただきました。今回はその「恐竜の卵」について紹介をしていきたいと思います。



サルタサウルスの卵


サルタサウルスの卵化石(ジョージさんのお店で購入)


サルタサウルスは白亜紀後期にいた竜脚類です。名前にもついているサルタは化石が見つかったアルゼンチンのサルタ州に因んでいます。

全身を1センチに満たない皮骨と、12センチほどの骨板で装甲していました。

サルタサウルスの復元予想図


表面はゴツゴツとしていてよく見る卵とは違います。そして断面をよく見てみると…


何やら線のようなものが見えますね。
実はこれ、鶏の卵にも同じ構造があります。


卵の殻には大部分に硬い「卵殻」があり、その卵殻の上4分の3に「海綿状層」と呼ばれる柱状節理ないし霜柱のような構造があります。海綿状層の間には「気孔」と呼ばれる隙間があり、ここから空気を取り入れて中の子供が窒息しないようになっているのです。そして卵殻の下にはもう一つ層があり、ここは「卵殻膜」と呼ばれるものです。

もう一度サルタサウルスの卵の断面をよくみると…



層になっています!この時代の卵にも現在の鶏卵と同じ構造があるとは驚きです。




エピオルニスの卵


エピオルニスの卵化石(師匠コレクション)


こんな大きさです。

新宿紀伊国屋書店にあるエピオルニスの卵化石(貼り合わせ)

エピオルニスの復元予想図
エピオルニス(Aepyornis)はマダガスカル島固有種で1000年ほど前まで島に生息していたとされています。人間の移住によって狩猟や森林伐採などの環境変化により生息数が減少、絶滅しました。飛ぶことができず史上最も重い鳥類とされ「エレファントバード」とも言われます。卵は海辺の砂浜に産んでいたのでは無いかと過去の記録から推定されています。
エピオルニスの卵はよく見る鳥の卵のようにツルッとしています。そして断面を見ると…

ありました!サルタサウルスの卵よりも薄いのでわかりづらいですが、確かに層になっています!

鳥なのでこの構造があるのは分かっていましたが、見つけると感動しますね。


まとめ

あまり今まで卵化石には興味がなかったのですが、今回直に触れて観察してみて現代の卵の構造がサルタサウルスの時代から獲得されていたことを知るきっかけになりました。

触れる、興味を持つということは自分の視野・世界を広げる事につかなるのだなぁと改めて思いました。



余談

恐竜の卵といえばオヴィラプトル、マイアサウラなどを思い浮かべる人は多いと思います。私の大好きなオヴィラプトルの卵化石は諸事情で手に入れられないのでとても残念です…

ちなみにオヴィラプトルの卵は深緑っぽい色らしいということが研究でわかったようですが、本当でしょうかね…?

明るいところに巣を作る鳥の卵は白っぽい色、森の中など暗いところにに巣を作る鳥の卵は暗い色の傾向らしいのですが、そうするとオヴィラプトルは影になるような場所で卵を産んでいたのでしょうか…? 

QooQ