有袋類の頭蓋

2026-04-27

Kasane WB見学記

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WB探訪2026/4

今回の訪問テーマ:有袋類

テーマ設定のきっかけ:Twitter(現X)でコアラが大あくびしている画像を見て前々から興味のあったジャンルである「歯」に注目して歯式を調べた。

すると、上3.1.1.4 下1.0.1.4となっており門歯に関して画像では上下共に1対しか見えなかった。上下の数を考えたときに同数であればちょうど噛み合うか上の3にずれて噛み合うようにするには下は2でないと上の歯が余ってしまうのでは無いかと疑問に思った。

折しも3月の怪サロ★アカデミーでフクロオオカミの頭蓋レプリカを拝見できたので、今回のWB見学記ではホワイトベースに収蔵されているいくつかの有袋類頭蓋標本をピックアップしてまとめる機会とした。

 WBで見てきたものは以下の6点。

・キタオポッサム
・オポッタム
・フクロモモンガ
・フクロギツネ
・フクロネコ
・フクロオオカミ

 有袋類の基本歯式は

I5/4.C1/1.P3/3.M4/4I切歯C犬歯P前臼歯M臼歯 上/下)計50

比較として哺乳類の基本歯式は

I3/3.C1/1.P4/4.M3/3 イノシシが該当し最大44
I2/2.C1/1.P2/2.M3/3 成人32

そして私が興味深いと思ったのは下顎角の形。必見の観察ポイントである。
顎の可動方法や範囲に重要な部位である方形骨にほど近い部分である下顎角が広いのが有袋類の特徴とされる。

…しかしなぜなのかは不明です(;゚ロ゚)

広い・狭いがどのくらいから?という疑問もあるがここは種差・個体差があるため何とも言い難いが、私の主観では底辺:斜辺:高さが12:√3の二等辺三角形が置けそうな部分を持っているように見えた

有袋類の頭蓋を撮影した画像とともに紹介していく。

キタオポッサム

基本歯式と一致するI5/4.C1/1.P3/3.M4/4をもっている。


オポッサム 

歯式はI5/4.C1/1.P3/3.M4/4


オポッサムとキタオポッサムは名前こそ似ているがオポッサムはクスクス亜目で、キタオポッサムはオポッサム目に分類される。
有袋類である以上の共通項は無い。

ちなみにポッサム(Possum)とオポッサム(Opossum)に関して追記しておくと、
はじめはオポッサムであったが由来はカナダケベック州付近のアメリカ先住民諸語のアルゴンキン語/方言らしい。

言語に関してはよく知らないが、ナダケベック州と言えばフランス語・英語共に分布しているため仏語の閉じたOが発音されなくなったのかなと個人的に覚えやすくこじつけている。

 生息域で考えるとオポッサムが南米に本来生息していたものが北米しか現存していない→次いでオーストラリアの命名が行われたと言う順番の都合上子の様な変遷になったと考える。

フクロモモンガ 

歯式はI3/2.C1/0.P3/3.M4/4




昨今エキゾチックペットとしても認知を広げている小動物。
知人に飼育している者がいて触れ合わせてもらった経験がある。

シュガーグライダーと言う愛称もあるらしくモモンガ用マシュマロが存在している。
これは薄味でやや乾燥気味だが人間用とそれほど変わりない味わいであった。

フクロギツネ 

歯式はI3/2.C1/0.P2/1.M4/4

https://www.jaza.jp/animal/search#results

意外とフクロギツネの歯式に関して日本語サイトが無いことが驚きだった。
多摩動物公園にしかいないから?

フクロネコ 

歯式はI4/3.C1/1.P2/2.M4/4


参照https://www.science.smith.edu/departments/biology/VHAYSSEN/msi/pdf/677_Dasyurus_viverrinus.pdf#:~:text=Dental%20formula%20is%20i%204/3%2C%20c%201/1%2C,(in%20mm)%20for%20male%20and%20female%20D

フクロオオカミ 

歯式はI4/3.C1/1.P3/3.M4/4



終わりに

今回は「いっぱい見たな」程度で観察には至らなかったと思う。
しかしそれこそが自分にとって向き合う歯ごたえのある対象であることの証左である。

そして生憎コアラ・カンガルーと言った有袋類代表は別所に保管されていたため拝見できなかった。

今後追記の題材としたい。

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