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師匠からお借りしているヴェロキラプトルの頭蓋化石レプリカ |
リペイントは完成したらまた今度記事にしようと思います(その前にスタンのデッサンの記事を書かなければですが!)。
あたりを描く
描き込んでいく
大きな面の変わり目(稜線)やそれに準じた面に影を入れた後、凹凸を描写していきます。1番出っ張っているところに対してどこがどのくらい凹んでいるか(奥行きがあるか)を理解しながら質感や影の濃さを調節して入れていきます。
完成
自分が恐竜の化石をスケッチするのは、形態や構造を理解する意味も兼ねています。それこそ化石を触るような感覚です。そうしないと今は存在しない生き物を生き物として描けないと自分は思います。これからも色々な化石をスケッチしていきたいと思っています。
次回、巌青からはスタンのデッサンの記事を載せようと思いますのでよろしくお願いします!
【コラム】スケッチ?デッサン?
先ほどまで記事内で使っていた『スケッチ』と『デッサン』という言葉。どっちも同じでは?違いって何?と思った方も多いのではありませんか?実はこれ以外にも『クロッキー』や『ドローイング』など似たような言葉が有ります。
・デッサン【仏】…素描
・スケッチ【英】…写生、素描
・クロッキー【仏】…速写、素描
・ドローイング【英】…線を引く、素描
ざっくり調べるとこのような感じです。
全部素描じゃねーか!となりますよね。余計にややこしくなってきたところで、それぞれの違いを解説していきます。
デッサン〔dessin〕【仏】
広義では素描全般(スケッチ・クロッキー・ドローイング)をまとめてデッサンと言います。
ですが、我々美術をやっている人間からすると「時間をかけてリアルに描く素描」をデッサンということが多いです。
スケッチ〔sketch〕【英】
これもデッサンと近い意味合いなのですが、デッサンと比べると「ラフな感じで描いた素描」や「メモ的に描きとめた素描」に近いニュアンスで使う人が多いです。
自分もそのニュアンスで使っています。
クロッキー〔croquis〕【仏】
これだけは明確な違いがあり、速写と言われるように「短い時間でおおまかな形や動きをとらえた素描」という意味があります。基本的に15分以下で描いたものです。形の正確さよりも主に動的で有機的な線を使い、短時間でモチーフの「らしさ」を写す力を鍛えるためにするものです。
自分は慣れてくると1分以下で描いたりします。
ドローイング〔drawing〕【英】
人によって解釈が変わるものNo.1です。スケッチと似ていますが「作家の感じたものや感性を前面に出した素描」に近いニュアンスで使う人が多いです。
自分はたまにスケッチに限りなく近いニュアンスで使ってしまうこともあります。
もしも生活の中でこれらの用語が出てきたら、この記事で見たな〜と思い出してみてください。
以上、巌青の美術コラムでした。
コラムを読んでハッとしました!
返信削除確かにクロッキー帳とスケッチブックは紙の厚さが違ってて「用途の違い」があると今思い至りました。
クロッキー帳は薄手で枚数がたっぷりあっていっぱい描けた記憶です。
スケッチブックはまだ本番じゃないからと言われたのはそういう用途だったからと腑に落ちました。
意味がわかると今何をしているのか忘れずに実施する助けになりますね。