2026年7月18日、群馬県立自然史博物館で開館30周年記念企画展が始まりました。
いくつかの展示標本をかいつまんで紹介します。
はじめに
これまでの企画展では「系統」にフィーチャーしてきた群馬県立自然史博物館。
今回は連携先のインディアナポリス子ども博物館との企画とカマラサウルスを絡めて展示構想が練られたそうです。
30周年の節目にふさわしい素晴らしい展示は「ジュラ紀」にフィーチャーしたものになっています。
エントランス、カマラサウルス
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| カマラサウルス(亜成体) |
エントランスにはカマラサウルス(亜成体)が展示されています。
こちらは第10回企画展「ちびっこ恐竜来る」でお披露目されたものだそうです。
部分化石もいくつかあります。
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| 左上腕骨 |
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| ジャケット付き腸骨 |
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| 橈骨、大腿骨 |
始祖鳥
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バイエルン標本
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アイヒシュテット標本
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| アルクモナヴィス |
企画展示室にのびる通路ではアルクモナヴィスが展示されています。
怪サロアカデミーの『始祖鳥』回を思い出しました。
アルクモナヴィスはもともと始祖鳥として考えられていましたが、現在では別種とされています。
レプトテウチス
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| レプトテウチス |
ゾルンホーフェンの海で最大の頭足類。
その産状標本です。
保存状態がとても良く、甲や外套膜の境目がはっきりと観察できます。
恐竜以外も見逃せない展示があるのがこの企画展の面白いところです。
ステゴサウルス
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| ステゴサウルス |
ここからは企画展示室での様子を。
まずはステゴサウルスです。
ステゴサウルス部分化石
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| ステゴサウルスの部分化石 |
こちらは骨板や尾の棘の役割を紹介する展示になっていて、岡山理科大の林昭次先生の研究標本が中心になっています。
ステゴサウルスに関してはインディアナポリス子ども博物館からの借用標本は無いようです。
アッロサウルス
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| アッロサウルス |
全身交連骨格で展示されている方は
A. fragilisで、頭蓋のみで展示されている方は
A. jimmadseniです。
アッロサウルス部分化石
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| 左前上顎骨 |
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| 左中足骨 |
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| 右脛骨 |
国立科学博物館所蔵の左前上顎骨、左中足骨、右脛骨。
国立科学博物館が戦前から所蔵しているものとのことで、これも貴重な標本です。
おそらく一般公開される機会は少ないだろう思います。
インディアナポリス子ども博物館所蔵標本は歯が来ていました。
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| 歯 |
ディプロドクス
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| ディプロドクス |
長い。こんなにも長いのかと思うと同時に、この企画展示室によく入れたなという驚きもあります。
竜脚類部分化石
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| ディプロドクス類の爪節骨 |
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| 竜脚類の頚椎 |
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| 竜脚類の尾椎 |
インディアナポリス子ども博物館所蔵の標本が立派でした。
ディプロドクス類の爪節骨、竜脚類の頸椎、尾椎には目を奪われます。
その他、群馬県立自然史博物館所蔵のものはカマラサウルスの歯骨が注目標本だと思います。
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| カマラサウルスの歯骨 |
内側が観察できる置かれ方をしていました。
ケラトサウルス
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| ケラトサウルスの頭蓋 |
多くの人にとって初見での驚きが大きいのはおそらくケラトサウルスでしょう。
福井県立恐竜博物館には交連骨格標本が常設されていますが、他で観る機会はなかなかありません。
ここで観られるのは頭蓋や上顎骨(ともに群馬県立自然史博物館所蔵)ですが、展示室に華を添えるには十分な存在です。
カンプトサウルス
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| カンプトサウルスの頭蓋 |
国立科学博物館所蔵の2つの頭蓋。
今回はそのうちのより質の良い頭蓋を借用することが叶ったそうです。
ムカシトカゲ
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| ムカシトカゲ類 |
ムカシトカゲ類の下顎の一部、橈骨、大腿骨が展示されていました。
こちらはインディアナポリス子ども博物館が発掘する「ジュラシック・マイル」発掘地から見つかったものだそうです。
ムカシトカゲは以前、頭蓋をホワイトベースで師匠に見せていただきました。
→
「爬虫類の頭蓋による分類」群馬県立自然史博物館でムカシトカゲ類の下顎の一部が観られるとは。驚きでした。
アッロサウルスの恥骨
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| アッロサウルスの恥骨 |
こちらの標本はインディアナポリス子ども博物館でのモリソン層研究のひとつとして紹介・展示されています。
恥骨単独の平置き展示は初めて観ました。
面白い展示ですね。
やはり実物なので質感がすごいです。
病変したアッロサウルスの腓骨
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| 病変したアッロサウルスの腓骨 |
このうねり具合は本当に痛々しいです…
「ジュラシック・マイル」発掘地で見つかった恐竜の骨化石
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| 「ジュラシック・マイル」発掘地産出の化石(さわれる化石展示) |
部位不明とされる化石です。
会期途中でラベルが追加されました。
触りながら発掘地に想いを馳せたい展示です。
国際研究プロジェクト「ミッション・ジュラシック」
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| モリソン層研究最前線 |
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| 国際研究プロジェクト「ミッション・ジュラシック」 |
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| 「ジュラシック・マイル」発掘地 |
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| 今年も発掘中! アロサウルスの全身骨格! |
映像とともに国際研究プロジェクトの紹介がパネルで行われていました。
「ジュラシック・マイル」発掘地で発掘された化石は子ども博物館の作業室「パレオ・ラボ」でプレパレーション作業が行われるそうです。
インディアナポリス子ども博物館の開館中はラボでの作業がガラス越しで見学できるとのことで、とても良い環境が整っているのですね。
サテライト展示
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| サテライト展示「インディアナ州の化石」 |
インディアナ州には古生代と新生代の地層が走っています。
企画展はジュラ紀を扱ったものになっていますが、インディアナポリス子ども博物館から届いた別時代の標本がサテライトとしてエントランスで展示されていました。
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| 直角石 |
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| 腕足類のシェルベッド |
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| 三葉虫 |
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| 更新世の哺乳類 |
最後に
私が懇意にしている博物館の30周年記念企画展とあって、ブログで紹介するにはとても難しい選定作業でした。
興味深い標本はまだまだたくさんあります。
今回の記事では企画展の大枠が伝われば嬉しく思います。
群馬県立自然史博物館の企画展は前期と後期で展示入れ替えがあるので、後期展示が始まったらまた取り上げる予定です。
博物館見学記「北米ジュラ紀の恐竜たち(前期展示)」は以上で終わります。
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